LIGHT EMITTING DIODE
LEDですが、ご存知の通り日本語では発光ダイオード。基板上に組付けて、制御用に信号の判別に用いていたのが昔のイメージですね。昨今では輝度の向上やレンズ付きで拡散性を持たせた製品で照明としての用途が広くなっています。
看板の照明としては、蛍光管やその器具の需要も減りつつあるのに伴い、大手メーカーでも蛍光灯(蛍光管)が製造中止のものがあり、販売価格も少しずつ値上がりしています。逆にLED照明製品は流通量や製造方法の改良等により販売価格が下りつつあるのが現状です。
看板用途のLED照明製品の分類としては、大きく分けると蛍光灯型とモジュール型になります。蛍光灯型は従来の蛍光灯と同様の器具(ホルダー)を使うので、既存の看板をLED照明にしたい場合や、突出し看板のように両面を発光させたい場合に効率が良いのが特徴です。一方モジュールタイプは1つが小さいもので1センチ×3センチ以下から大きいもので5センチ×5センチ程度の大きさまで、樹脂でできたブロックに、それぞれLEDが1~5個組付けられたものが電線で連続してつながれたものになります。こちらは壁面に付ける片面の看板や、金属製の箱文字の内部照明、間接照明などに使われる事が多いです。各メーカーでかなりの種類があるので、用途に応じてサイズや光量の違うものを選びます。
FILM(粘着フィルム)
看板や装飾などで使う粘着材が裏面に付いたフィルムも用途に応じて多種類のものがあります。
一般的に言う『カッティングシート』は正確にはメーカーの商品名ですが、このカッティングフィルムもメーカーによって種類が豊富です。屋内用・一般屋外用・テント用などの種類があり、それぞれ色も多く一般用と内部照明用にも分かれます。
装飾フィルムも5メーカー以上ありますが、代表的なものではスリーエム社の『ダイノックフィルム』が有名です。装飾フィルムは主に屋内でクロス(壁紙)の代用的に使われる事が多く、よく見る木目調からメタリック調などかなりの種類があります。クロスと比べての利点としては、傷が付きにくい・濡れたウェス等で拭き掃除ができる・耐久性に優れる、なかには屋外耐候性に優れたものやユニットバスの壁に貼れるものもあります。ただしクロスと比較するとコストがかかり、クロス同様に壁の下処理は必要になります。ご自宅の廻縁や巾木なども同等品と思われます。またシンプルなつくりの収納家具などに貼る事もあります。
ガラスフィルムは機能性を持たせたものが多いのですが、ほぼ全製品に近いものがUVカットになっています。種類も透明の飛散防止フィルムから色付きやミラーに近い濃さのものまで。また柄入りのものもあるので目隠しやアクセントとして使えます。機能としては飛散防止(ガラスが割れた際の飛び散り防止)・日射調整(太陽光を和らげる)・遮熱断熱(暑さ防止・暖房の熱にげ防止)・防虫忌避(虫を寄せにくくする)などの機能を持たせた製品があります。当社でも入口ドアや窓ガラスに貼っていますが、日が当たる室内の装飾や印刷物の色褪めが少ないです。
RESIN(樹脂)
当社で主に扱うのはアクリル板(塩ビ・ポリカーボネートも扱いますが、昨今は需要が少ない)ですが、内部照明の看板の面板や机上のパーティション、店舗での商品の仕切りやプライスホルダー、装飾的なアクリル製の棚など、一般的にも工作的に使われる事が多い素材です。色も透明から乳白色、色物やつや消しなどあり、厚みも1ミリから何十ミリまでと巾広いです。ホームセンターでも薄板は販売していますが、特に厚いものでは水族館の水槽もアクリル製が多いようです。水族館の水槽はメーカーで何重にも重ねて加工するので、30センチ以上と強度を持たせるために厚くなっています。アクリル板の利点としてはガラスに比べると割れづらく加工し易い、他の樹脂に比べると透明度が高いなどですが、注意点としては塩ビやポリカーボネートと比べると割れやすい、やはり樹脂なのでガラスと比べると傷が付きやすい、可燃性の特性がある、といった事になります。大昔はアクリルがなかった(?)ので、看板の素材としては塩ビを使っていました。そのまた昔ではガラスも使いましたが。塩ビは対薬品性の用途で使ったり住宅などの上下水道配管でも使っていますね。ポリカーボネートはカーポートや産業用の機械等の保護カバーなどで使う事が多いです。
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